乙妻山OBスキーツアー(2002年3月30〜31日)
静かな山行、初めての雪洞泊、山頂直下の
広大な急斜面(約40度)の滑降と大満足でした(^_^)v
距離は約10kmあったけれど、登りと下りが
はっきりしたルートで、ツアー向きと言えるでしょう。
以下その時系列的レポです。
少し長くなりましたが、ご容赦を_(._.)_
3/30(土)
08:20、戸隠大橋発(1130m)、半晴。
10分ほど前に先行パーティーあり。
奈良県の山岳会のメンバー4名。
08:50、大ダルミへの分岐着(1290m)
ここからしばらくは林道(地図に無い)歩きだったが、
佐渡山・五地蔵山鞍部までは25〜30度の急登と
なり、重い荷物(約15kg)で大汗をかく。
(最近重い荷物を背負ったことなかったものなあー)
10:50、佐渡山南方鞍部着(1540m)
ここからはトラバース気味の下りだ。
11:50、氷沢川1400m分岐着、昼食。
今年は雪が少ないせいか、川を渡る箇所が1箇所しか
なかった(幅4・5m)エイヤッと渡る。
GPSに記憶しておいたルート集のポイントに
やはりスノーブリッジはあった。このポイントのみ
渡ることができるのだろう。奈良県の山岳会のメンバー
も私達の後について来た。彼らはGPSを持っていない
ため、煩雑に地図と高度計で位置をチェックしていた。
GPSがなく、初めての場合ルートチェックに苦労する
だろう。
雪洞予定地点の1600mまでは、尾根を巻きながらの
緩やかな登りだ。1泊分の食料とシュラフ等でザックが
重い。
14:00、雪洞泊予定地点着(1600m地点)
ここから眺める乙妻山は、白い衣を身にまとい、荘厳な
まで美しい。しかし斜面は急だ。明日はここを登るのだ
と思うと、否が応でも身が引き締まる。
やはり、泊まるには、この場所がベストだろう。ここから
上部は、所々にデブリが見られ、危険だ。
担ぎ上げたビールがうまい(^_^)
16:00、雪洞完成。雪洞泊のベテラン!?清水氏の案で大きな
雪洞を作った(所要時間、約2時間:ひざを立ててなお
天井まで50cm余裕あり)そのおかげで快適な宴会が
出来る!
増島:おでん+うどん+おにぎり+ブランデー
清水:鮭ごはん+豚の角煮+牛丼+焼酎+ワイン
その他もろもろ、飲んで食べて(歌ってない)大いに
語り合い、盛り上がる。
確かに少しは寒いが、3本ローソクを点けた所、思いの
ほか洞内が暖かくなった。
20:00、就寝(清水氏はまだ飲み足りないらしく、シュラフに
くるまりながら、ワインをくびっと飲んでいた(^_^))
防寒対策バッチシのため、ぐっすり眠る。
3月31日
06:00、起床。外はもう完全に明るい。雪洞内は思ったより暖かい。
08:00、雪洞発。快晴。
斜面はまだガリガリ状態。慎重に25〜30度の斜面をシール
登行。途中より雪がゆるみ出し、気持ちの良い登りとなる。
ピッケル&アイゼンで私達を追い越す夫婦あり。聞けば
昨晩は、佐渡山鞍部にテント泊とのこと。かなり早いペースだ。
登る毎に斜度は増し、40度近くになって来る。
滑落のないよう慎重に登る。
10:25、高妻山と乙妻山鞍部に到着。
視界が開け、気持ちが良い。
10:40、乙妻山頂着。快晴。遠く北アルプスの山々、この前登った
三田原山や妙高山、火打山、近くには、高妻山、戸隠山等の
頂きが自身の目線で見え、全周が一望できる。
今までの労苦が吹き飛ぶ。
先行した富山の登山者夫婦としばし歓談。
(4名の奈良の人たち(山スキー)は、私達と同様の場所に
テント泊したのだが、乙妻登頂はあきらめ、
早々に帰着したらしい)
11:10、滑降開始。ナイフリッジを慎重に滑る。雪質は良く
ターンも決まる。先行の登山者をあっという間に抜く。
スキーは楽し!!!
40度の斜面は慎重に!
30度くらいの斜面になって滑りを少し楽しむ!
雪洞近辺の25度の斜面になったら、ウエーデルンをと思って
いたのだが、疲れて足が言うことを利かない。
11:40、だらだら滑りで、雪洞着。
登りは2.5時間もかかったのに、下りはわずか30分。
しかしこの乙妻山の北斜面、木はほとんどなく、広大な一枚
バーンだ。シュプールを描くスキーヤーは私達だけだ。
12:45、雪洞発。食料+飲み物が無くなった分、軽いはずの荷物が
めちゃくちゃ重く感じる。ここから、氷沢川分岐までの
1kmはゆるやかな下りで、滑りを楽しめるはずだが、
荷物にふられる。
13:10、氷沢川分岐着。緩やかな登りの始まりだ。シール登行開始。
相棒の清水氏はステップソールなので、軽やかに登る。
佐渡山鞍部までの登りが終われば、後は滑り降りるだけ。
GPSのおかげで後何mで鞍部というのがよくわかり
気分が楽になる。
15:00、佐渡山鞍部着。ここからの滑り出しは、やはり25〜30度
の斜面、おまけに木が茂っている。1ターンずつ慎重に決める。
林道に出て、後はだらだらの直滑降で終点の大橋に。
16:00、戸隠大橋着。無事に降りてこれてほっと一息。
16:40、黒姫温泉に浸かる。
温泉から上がり、ビールを一杯。ぷはっ!
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■件名
Sd:
03/30-31 乙妻山[OB]
■集合
A: 03/29
17:00 JR八王子駅北口東・京王プラザホテル前
(29日夜は、信濃町IC横の「道の駅しなの」で仮眠)
B: 03/30
07:10 JR黒姫駅
C: 03/30 08:00
戸隠・大橋
■コース
03/30
08:20戸隠・大橋〜佐渡山南方鞍部〜14:201600M地点(雪洞泊)
03/31
08:001600M地点〜10:40乙妻山(2318M)11:10
〜11:401600M地点〜佐渡山南方鞍部
〜16:00戸隠・大橋〜16:40黒姫温泉
■装備
通常の1泊ツアー装備+4食+行動食+少しのお酒類等
バーナー&コッヘル、寝袋、テント
2.5万図(高妻山)
携帯電話(全ルートで使用可能であった)
ビーコン、ゾンデ、スコップ
GPS(非常に有用であった)
■ 備考
日本スキーツアールート集、NO.42戸隠大橋〜乙妻山(P120参照)
昨年同時期、下見も兼ねて、清水さん、吉岡君と途中の大ダルミまで行ったが
非常に静かな山行きが楽しめた。
■参加者
増島@八王子 A
清水@上田 B
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来年は近場で皆が気軽に行ける場所(例えば妙高・笹ヶ峰牧場)で
雪洞またはテント泊で宴会モードも良いのではと清水氏と
話ました(^_^)
私も雪洞泊の実践は、初めてでしたが、テント泊と比べても割合
快適なのには、驚きました。
(ただ防水対策を万全に!)
では、また(^_^)/~
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